2025.9.10 清田区民シニアスクール 『4年生との交流:手話①』『椅子に座ってできるストレッチ』
今日の授業は、『4年生との交流:手話①』と『椅子に座ってできるストレッチ』です。
1時間目は、「手話」の時間です。
講師は札幌視聴覚障害者協会の高嶋先生です。
最初のテーマは「耳が聞こえないとはどういうことか」でした。
手話を学ぶ前提として、耳の不自由な方について次のようなお話がありました。
- 外見からはわからないこと
- 全く聞こえない人から、補聴器を付ければある程度聞こえる人まで差があること
- 会話の方法(手話、指文字、筆談、口話、空書き、身振りなど)があること
- 日常生活で不便なこと(テレビ、ラジオ、映画、電話、サイレン、インターフォンなど)
続いてのテーマは「手話を覚えよう」です。
聞こえる人が日本語を使って生活しているように、手話も耳の不自由な方とコミュニケーションを取るための大切な方法の一つです。
耳の不自由な方に気づいてもらう方法や、手話を行うときに相手と向かい合い、見やすい位置で行うことを学びました。
具体的な表現方法としては、
- 形を使った表現(バナナ、スイカ、おにぎりなど)
- 仕草を使った表現(ランドセル、時計など)
を教わりました。
さらに、会話のマナーとして「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」など、基本的な挨拶も習得しました。
今回は手話の入門編として基本を学びましたが、次回は「自分の名前を相手に伝える」といった、より実践的な内容に進みます。

4年生と手話講座

手話の実践
2時間目は、「椅子に座ってできる呼吸ストレッチ」です。
講師はフィットネスインストラクターの北村先生です。
「椅子に座って行う高齢者向けのストレッチ、筋トレ、有酸素運動で、あまり負担のない軽い運動です」と説明があり、シニア生は安心した様子でした。
まずは椅子に座ってのストレッチからスタート。背中から始めて、最終的には全身を伸ばし、体をほぐしました。これで次のステップへの準備が整ったようです。
続いては筋トレです。椅子に座ったまま、足踏み、横ステップ、膝伸ばし、骨盤運動、太もも上げなど、徐々に強度を上げていきました。ここでの注意点は「負荷をかけすぎない」「筋肉を伸ばしすぎない」「反動をつけない」「限界までしない」の4つです。
最後は有酸素運動。手足の動きを覚え、音楽に合わせて行うエアロビ風の体操でした。椅子に座って行うとはいえ、汗をかくほど運動になり、シニア生は皆ノリノリで体を動かしていました。体全体で酸素をしっかり取り込み、気持ちのよい時間となりました。
次回、10月22日には、シニア生と2年生の交流として「子どもたちのストレッチ講座」が予定されています。

椅子に座ってできる呼吸ストレッチ

椅子につかまりストレッチ
終わりに
今回の休憩時間には、思いがけない出来事がありました。
前回ボッチャを一緒に体験した6年生の生徒たちが、対戦中に真剣に作戦会議を行ったチームメートのシニア生へ感謝を込めたお手紙を届けてくれたのです。シニア生にとっては全く予想していなかったサプライズで、大きな喜びとなりました。ホームルームでは、お礼としてシニア生全員で寄せ書きを作り、手紙をくれた6年生のクラスにプレゼントすることになりました。
放課後には、6月に種まきをした枝豆の収穫をシニア生が行いました。収穫後は枝豆を選別し、30さやずつ袋詰めにして80袋を作り、共に種まきをした5年生のクラスへプレゼントしました。一緒に育てた枝豆を味わってもらえることは、シニア生にとってこの上ない喜びです。残った枝豆はシニア生が持ち帰り、ビールのおつまみになったのかもしれません。
なお、17日には残りの枝豆の収穫と畑の片付けを行う予定です。

菜園で枝豆収穫

菜園で枝豆収穫