2025.8.20 清田区民シニアスクール『科学実験教室』

シニアスクールの夏休みも終わり、最初の授業は、1時間目・2時間目ともに「科学実験教室」でした。講師は、毎年シニアスクールでお世話になっている元中学校理科教師の森永先生です。

1時間目の実験

実験1 イワシの解剖
まずは「カタクチイワシ(煮干し)」の解剖に挑戦しました。
1人3~4匹のイワシを使い、頭から割ってピンセットやつま楊枝で観察。虫眼鏡を使いながら、脳・耳・目・えら、心臓・肝臓・卵巣などを探し出しました。普段は出汁をとるだけのイワシですが、じっくり観察すると新しい発見がたくさんありました。中には、解剖後に味を確かめるシニア生もいて、“味覚を使った解剖”というユニークな体験になりました。

イワシの解剖

イワシの解剖

実験2 りこうなハンス
次は、ドイツで有名な「りこうな馬ハンス」のお話です。
算数の問題に答えられることで有名だった馬のハンス。しかし実際は、人間の反応や表情を読み取って答えを出していただけだと分かりました。牛や猿が計算しているように見える映像も鑑賞し、動物が実際に計算しているのではなく、周囲を観察して反応していることを学びました。

2時間目の実験

実験3 リング占い
ビニールコード3本を使った占いです。
一人が真ん中を握り、もう一人がビニールコードの前後をつなげて広げると輪ができます。
1つの大きな輪ができた場合、相性度98%、3つのバラバラの輪ができた場合、相性度47%など、できた輪の組み合わせで相性を占う遊びです。シニア生は相手を変えながらおおいに楽しみました。このリング占いの道具は先生からのお土産として全員にプレゼントされました。

リング占い

リング占い(大きなハートができました)

実験4 吹き矢の科学
最後はストローを使った吹き矢実験です。マッチ棒をストローの中にセットして吹き飛ばし、マッチ棒をセットする位置やストローの長さによって飛び方の違いを調べました。結果として「マッチ棒に空気の押す力が長く働くほど、加速して遠くまで飛ぶ」ことが分かりました。

吹き矢の科学

吹き矢の科学

まとめ

森永先生は実験の合間に、趣味であるマジックを披露してくださり、シニア生の緊張をほぐしてくださいました。
今回の授業では、普段あまり考えないことを、楽しい実験を通して学ぶことができました。森永先生のわかりやすく面白い授業は、シニア生にも大好評でした。